プロテインダイエットとは？
プロテインダイエットとは、一言で言えば「プロテイン食品を摂りつつ、有酸素運動を行なうダイエット」です。プロテイン食品の種類や摂取の仕方、有酸素運動に何を選ぶかなどで、いくつものバリエーションがあります。
今やプロテイン食品の種類は無数にありますが、もっとも一般的なのが粉末を牛乳に溶かして飲むタイプです。摂取の仕方も目標やライフスタイルによって人それぞれですが、一般的には、１日３食の食事のうち１食か２食をプロテイン食品のみに置き換えます。
プロテイン食は通常食に比べてカロリーが少ないので、この食事制限だけでもダイエット効果は十分にあります。（ちなみに管理人は、始めて１週間で２㎏痩せました）
しかし、これは脂肪よりもむしろ筋肉が落ちたことによる体重減です。人間の体はエネルギーが必要になったとき（飢餓状態に陥ったとき）、まず初めに筋肉中のグリコーゲンや血液中のブドウ糖を消費します。脂肪が燃え始めるのは、これらが不足して、さらにエネルギーが必要になってからなのです。
そこで、健康的に痩せる（脂肪を燃やす）ために不可欠なのが有酸素運動。有酸素運動とは、多くの酸素を取り入れながら持続的に行なう運動のことで、代表的なのは水泳、ジョギング、ウォーキングなどです。こうした運動を20分以上継続すると、筋肉や血液中のエネルギーを使い果たし、脂肪が燃焼し始めると言われています。
また、脂肪が燃焼する場所は筋肉です。分解された脂肪（脂肪酸）は血液を伝って筋肉に運ばれ、そこで燃焼するのです。その際、筋肉の量が多ければ多いほど燃焼する脂肪の量も増えますので、ダイエット効果も大きくなります。プロテインダイエットを行なっている期間は、筋肉を作るためのプロテイン（タンパク質）を常に補給していることになりますので、筋肉は作られやすく、その結果、脂肪は燃えやすくなるという好循環が生まれます。
さらに、プロテインダイエットで体質を改善していくと、基礎代謝が上昇します。基礎代謝とは、何もしないで寝ているときでも、生命維持（体温維持や呼吸、心臓の動きなど）のために最低限必要なエネルギー消費のことです。この基礎代謝が上昇すれば、特に激しい運動をしなくても、自然に多くのエネルギーが消費され、いわゆる「燃えやすい体」「痩せやすい体質」になります。
このように、プロテインダイエットとは、プロテイン食と有酸素運動で健康的な体質を作っていこうという総合的なダイエット・プログラムなのです。
具体的な方法
プロテインダイエットのやり方は、個人個人の体質や目標、ライフスタイルによって様々な方法が考えられますが、ここでは初心者向けに、ごく一般的な方法をご紹介します。
ポイントはたったの２つです。
1）１日３回の通常食のうち、１食をプロテイン食に置き換える。
最も一般的なのが粉末を牛乳に溶かして飲むタイプのプロテイン。これを朝食、昼食、夕食、いずれかに１回飲みます。プロテイン食にしたときには、原則それ以外は何も食べません。ダイエットに否定的な方などは「これで体に必要な栄養が足りるのか」と思うでしょうが、ダイエット用のプロテイン製品には普通、プロテインの他にも鉄分やミネラル、各種ビタミンなどがバランスよく配合されていますので、むしろ通常食より健康的だとも言えます。１日１食、安心してプロテイン食を続けてください。
注意点としては、あまりに張り切りすぎて１日３食全部をプロテインにしてしまうことです。いくら栄養がバランスよく配合されているからといって、プロテイン（タンパク質）ばかり摂取するのは禁物。タンパク質の過剰摂取は肝臓などに大きな負担をかけますので、プロテイン食は最大でも１日２回までに止めてください。
（プロテインダイエット食の例・・・DHC プロティンダイエットなど）
2）有酸素運動を20分以上続ける。
プロテイン食の置き換えによる食事制限だけが、プロテインダイエットではありません。もう一つの重要な要素が「有酸素運動」です。
有酸素運動とは水泳やジョギング、ウォーキング、サイクリングなどの比較的ゆったりとした運動で、大きく呼吸しながら十分に酸素を取り入れるのがポイントです。はじめは近所の散歩程度でもOK。これを１回20分以上、できれば毎日続けてください（脂肪が燃焼し始めるのは運動開始から15～20分後のため）。
注意点としては、運動後に十分な水分補給をすること。これにより新陳代謝がよくなり、ダイエット効果が増すことになります。プロテインダイエットのために行なう有酸素運動は「苦行」ではないので、自分の体力に合わせて気持ちよく行なってください。
以上、このたった２つがプロテインダイエットの基本形です。あとはご自分のライフスタイル等に合わせて工夫し、無理なく続けてみてください。早ければ３日、遅くても２週間後には体調と体重に変化が現れると思います。