そもそもプロテインって?

プロテイン(protein)は日本語に訳すと「タンパク質」。学校などで習う、いわゆる3大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂肪)の1つです。炭水化物が米や小麦などの主食に多く含まれる一方、タンパク質は肉や魚、乳製品、豆類などに多く含まれています。

人間の体を形成しているものの中で一番大きな割合を占めているのは水分ですが、その次に多いのがこのタンパク質。筋肉や内臓、髪、爪、皮膚など重要な組織がタンパク質でできています。

そしてダイエットや筋力トレーニングの話題で「プロテイン」と言えば、このタンパク質を主成分とするサプリメント(栄養補助食品)のことです。牛乳や大豆などを原料として人工的に精製され、ドリンク状のものやタブレット(錠剤)、粉末などが市販されています。

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一昔前には、プロテインと言えば、独特の「粉っぽさ」のために敬遠されがちでしたが、今ではクッキーやケーキ、ゼリーやインスタント食品などにも調合されるほど技術が進歩し、私たちは簡単かつ美味しく、プロテインを摂取できるようになりました。

このようにプロテインには「天然のプロテイン(食物から直接摂るタンパク質)」と「人工的なプロテイン(サプリメント)」がありますが、体内に摂りいれられてしまえば、どちらも成分は同じです。タンパク質は「アミノ酸」という分子に分解されて吸収されるため、元々がどんな形をしていようと関係ないのです。

プロテインは特別な薬ではなく、ごく身近な普通の食品です。そして健康な体を維持するために重要な役割を担っているのです。

プロテインに対する誤解

「プロテインとはタンパク質・・・」
「タンパク質とは肉や魚、乳製品、豆類・・・」

こう聞くと、こんな疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。

「肉や魚なら毎日食べてるよ、わざわざサプリを飲まなくても・・・」

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しかし、ことダイエット(痩せること)に関して言えば、サプリメントをはじめとするダイエット食品のほうが断然優れていると言えます。なぜかというと、肉や魚を食べると確かにプロテインを摂取することができますが、同時に脂肪その他の栄養分も大量に摂取してしまうからです。

また、普通の食品は、かなりの部分が便として排出されてしまいますので、体内への吸収率という点から見てもサプリメントのほうが上です。精製段階で脂肪等を極力取り除き、プロテインだけを効率よく体内に取り入れられるプロテイン・サプリは、プロテインダイエットには欠かせない存在だと言えます。

また、こんな疑問もよく耳にします。

「肉や牛乳がプロテインなの? 何か逆に太りそうだな」

確かに以前は、プロテインというとボディービルダーや筋肉系アスリートが飲むものというイメージがありました。女性などは「私はスレンダーになりたいの。筋肉はつけたくない!」という方も多いでしょう。

でも御心配なく。プロテインで筋肉ムキムキの体になるためには、相当なハードトレーニングを積む必要がありますから。そんなに辛いトレーニングを続けられる根性があれば、その根性を違った方向へ向けてあげましょう。

プロテインダイエットを行なう際の運動は、軽い有酸素運動(自転車やウォーキングなど)で十分です。プロテインダイエットの目的は基礎代謝(生命を維持するために必要な最小限のエネルギー代謝)を上げることですから、外側から見た筋肉がどうかではなく、筋肉内でどれだけエネルギーが燃えているかが問題です。そのための程よい筋肉、質の良い筋肉をつけるのがプロテインダイエットのミソだと言えます。

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もちろん、元々の体質も関係しますから、見た目の筋肉がつきやすい人とそうでない人はいるでしょう。男性などはむしろ「この際、筋肉をつけて肉体改造だ!」という方もいるでしょう。ただ、人によって「理想の体型」のイメージは違いますが、プロテインダイエットはどのような人にとっても、内側から湧き出る健康を目指すものです。

無理な食事制限による不健康な痩せ方や、不自然な筋肉、部分痩せなど、短期的・表面的なダイエットではなく、長期的・根本的な体質改善で真の健康美を目指すのがプロテインダイエットなのです。