プニプニお肉とがっしりお肉の落とし方

おなかの浮き輪の正体は糖質だった!?

 いざダイエットをしよう、と考えたとき、真っ先に思いつくのは運動と食事制限だと思います。

だけど、「毎日決まった量の運動なんて、忙しい生活じゃ難しいから」、と、手っ取り早く食べる量を減らしがちではありませんか? もしくは、世間で話題の「糖質ダイエット」や「ヘルシー食生活」のために、炭水化物や油ものを完全にシャットアウトしてしまったり。

急激に食事を減らす極端なダイエットを行うと、体調不良を起こしたり、ダイエットの負担から、長く続けられなくなってしまいます。

ダイエットをする前に、まずは落としたいお肉の正体を知りましょう。実は、体にくっつく気になるお肉には、プニプニお肉とがっしりお肉、ふたつの種類があるんです。

 日本人に一番多いと言われている、お腹にたまったプニプニお肉。自分で見て触れるだけに、余計に気になってしまいます。浮き輪みたいにお腹にぐるっとついたプニプニお肉の正体、ご存知ですか? 実はこれ、余った糖によって作られてしまうものなんです。

 糖とは、砂糖とお塩の、砂「糖」。つまり、もともとは甘いものに含まれているんです。お米やパン、お酒にも含まれています。米やパンを長く口の中で噛んでいると、甘く感じられると思います。これが、炭水化物に糖が含まれている証拠です。

 エネルギーに使われず、余計に摂取してしまった糖が、お腹の周りに浮き輪となってくっついているのです。

 だからといって、炭水化物を全く取らないのも危険です。炭水化物は体を動かすエネルギーなので、極端な糖質制限を行って、主食(米やパン)を一切断ってしまうと、イライラしやすくなったり、日中にふらついたりして、日常生活に支障が出てしまいます。

 必要な分だけ食べるのなら、問題はありません。大盛りのご飯をすりきりにしてみる、野菜や肉を先に食べて、炭水化物の吸収を抑える、普段の食材を低糖質のものに変えてみる、など、できるところから始めていきましょう。

 「お腹周りじゃなくて、全身に固いお肉がついてしまっている」という方もいらっしゃると思います。お腹にプニプニ、ではなく、全身にがっしり付いてしまっている場合、お肉の正体は油です。揚げ物などを食べ過ぎると、全身にがっしりお肉がついてしまいます。

 ただし、油の中でも、「オメガ3」と呼ばれている青魚やアマニ油の油は、血液をサラサラにする作用があり、がっしりお肉の原因にはなりません。天ぷら油など、体の修復を行う油ががっしりお肉を作っています。サラダに使う油をアマニ油に、脂身たっぷりのトンカツを焼き魚に変えるだけでも、がっしりお肉を作る油を減らすことができます。

 ダイエットを始めるなら、まずは毎日食べるご飯から、無理なく始めてみましょう。最初の一歩に、ぜひお試しください。